占いと幽霊
会社を休職して、5ヶ月経っても働くのも怖いし、家の中でも休まらないままで、カウンセラーにすすめられて夫と距離を置くために実家に帰ることとなった。
実家に帰るとそれまでしていた家事するする必要がなくなって、本当に毎日何にもすることがなくなった。
毎日することを自分で決めるのができなくて、不意に占いのことを思い出したのだ。
小学生の頃は占いやおまじないの本を好んで読むオカルト小学生だった。
しかも、夢見る乙女なので、妖怪より妖精とかが大好きだった。
小中学生の頃の私は、まさに厨二病全開の黒歴史を持っており、自分のトランプ占いは当たっていると思っていた。
その後の人生でも、時々占い師に見てもらったりしたことはあったけど、自分で自分を占おうと思ったのは久しぶりだった。本当に1、20年ぶり。
トランプ占いと星座占いくらいしかしてこなかったが、どうせトランプなら大元になっているタロットでいいやとタロットを買い、YouTubeで怪談を聴くようになった。
それでも自分が何したいのかなんて湧いてくるものでもなく、働く気は全然なく、先が見えないし、自分の心も見えないので、結局プロの占い師に占ってもらおうと、他力本願が沸き起こり、2〜5月までの間に3人の占い師に占ってもらった。
正直、具体的な話には何もなくて、まあ、そうでしょうね、っていう感じの普通の相談事のアドバイスをもらった。
でも、まあ、なんていうか、私が言ってもらいたいことを言ってもらった感じ。
これは友達への相談とかでは出てこないものだなあ。
まあ、どの占い師も、休め、自分のしたいことだけしろ、決める時期が来たら考えればいい、って感じ。
それを信じてっていうか、自分はそう言ってもらいたかったので、そう信じて、休み続けている。
で、そういう流れの中で、今までの人間関係ではあまりいなかったスピリチュアルな方面の人と知り合った。
彼女は怖い体験も不思議な体験もしていて、現在スピリチュアルな仕事をしている。
私をスピリチュアルな方向に導いてくれているが、私はスピリチュアルなものより、心霊的な話の方が好き、かも。死にそうなほど怖いけど。
で、彼女の体験を聞いていたら、もしかしたら自分も夢だと思って見ていたものが、心霊的なものだったのかなあって思ったものがあって、彼女に話したの。
夢の中で夢だと認識していて、幽霊に襲われて起きる、でも、また幽霊に襲われる、何度も起きて、何度も襲われる夢を見たって。
すごい怖い夢だった。
彼女は明晰夢だねーって。
で、実はこれ、継続夢でもあって、私は小さい頃から追いかけられる夢をずっと見ていて、最近見ていないなあってことも含めて話したの。
で、その話た一週間後、私、夢の中で、すっごいはっきりした姿をした中年女性に、ぎゅっと腕をつかまれたの。
「あ、つかまった」
って夢の中でも、はっきり思った。
実は継続夢の追いかけられる夢の中で、捕まったことはなかったんだよ。
今まで、化物(だいたい吸血鬼)に追いかけられていたのに、急にはっきりとした人間の姿の女性に、つかまった。
女性の顔は見覚えなくて、それでもはっきりしていた。
私は、つかまったんだなって、それから思っている。