『子や孫にしばられない生き方』を読んで
読む前
私より上の世代を対象とした本だと思う。「孫」って書いてあるし。
今、私は別居していて子どもは夫と義母の住む家にいる。
夫の家に戻って子供と暮らすこともできなくはないけど、悩んではいるので、ヒントにしたいと手に取った。
本の内容について
目次は下記のとおり。
序章 この本が誕生したきっかけ
第1章 孫ができても“ワガママ主義“で生きていこう!
第2章 娘家族と暮らしても“私らしく”!
第3章 「孫ブルー」のお悩みにお答えします
第4章 子や孫にしばられない生き方とは
第5章 人生の宝は出会い
母について 河村右より
あとがき
孫が産まれてみたら、世間一般に思われているような「孫は目に入れても痛くない」みたいなおばあちゃんになることなく、自分らしさ、自分の人生を生きる著者が、孫ブルーに悩む女性たちに世間一般の「おばあちゃん」像にとらわれなくていいのよって声をかけてくれる本です。
同時にこれは、おばあちゃんに無自覚に甘えてしまっている子世代に対しても有効です。
別居でも同居でも勝手に親世代の手助けをあてにしていたり、親の介入のバランスに悩んでいる人はそのどちらに対しても必要なアドバイスに満ちた本だと思いました。自分の意見をきちんと発言して、あいまいにしないこと、お互いへの感謝・尊重を忘れないこと。当たり前だけど、意外とちゃんとできてないかも。
でも「ワガママ主義」「私らしく」と言えるのは、ちゃんとやるべきことはきちんとして、向かいあうべきものは真摯に向き合ってこそ、言えることで、単なる無責任ではあってはならない。
大変、耳に痛かったです。
読んでみて
とにかく読んでる途中から、義母の気持ちが気になりました。
同居している時も、別居している今も、義母に甘えている部分は大きいです。
孫ブルーのお悩み相談を読んでいても、親世代が負担に感じていることを孫だからいいだろう、孫はかわいいからそれくらいいいだろうと押しつけていたように思います。
それに限らず、家族には無自覚な甘えがあって、言わなくてもわかってもらえると思っているところが私は大きいです。
自分が自由に生きると言うことは、家族に対してもはっきり意見を言い、家族意見もきちんと聞くことなんだなと。
家族と真摯に向き合うためにも、私は私の人生に真摯に向き合わないとな、と思いました。