『つながるカフェ』を読んで
読もうと思った理由
タイトルにあるような場が欲しいなと思っているから。
自分でカフェをするつもりはない(できない)けど、でも歳を取ってもダラダラと友達や知り合いが集まってだべっているような場所が欲しいなあと思ってる。
まあ、友だち少ないんだけどねえ。
本の内容について
大阪ガス(株)に入社し、仕事としてさまざまな企画プロデュース業務を行うだけでなく、私人としてもカフェ空間のシェア活動やトークサロン企画などを行ってきた筆者が、その経験と知識を持って、サードプレイスとしてのカフェの可能性を語る本。(たぶん)
すごく公共のにおいがした。
読んだ後の感想
読み始めてすぐ、20代の頃によく読んでいたタイプの本だと思った。
大学時代に『複雑系』の講義で厨二的な発想に囚われ、リノベーションがかっこいいと周回遅れでハマった私は、こういう地域コミュニティとしてのカフェやサロン的な場として機能するカフェにすごく憧れていた。
同じように自治体もカフェに可能性を見出し、地域のお年寄りが集まる茶屋事業などを推奨したりしている。
リア充とサブカルとコミュ力と公共の匂いが複雑に絡み合ってるのに、なんかオシャレで、意識高そう。
そんな感じ。
懐かしい。わかる。(わかってもらえないかもしれないが)
あれから20年以上の月日が経ち、わかっているのは、私はこういう自分が憧れたコミュニケーションのある場をつくることも参加することもできなかった、ビビリ野郎だということだ。
なぜなら、私は私がリノベーションという言葉を知ったきっかけとなった本の著者が自分の居住地でイベントを行った際、参加はしたが、話しかけるとかワークショップの参加者になるとか、そういった積極的な行動が取れなかった。
気になる研修に参加しても、積極的に講師に質問するとかつながりをつくるとかしてこなかった。
大人として、これから先何かをしようとするなら、人との繋がりって大事だよね。
この本を読んでも感じるけど、日替わり店主のカフェやサロンを開くにも、人とのつながりが大事。
自分には何もかもが遅い気がしてしまう。
でもまだ人生半分近くある。今まであるものを捨てずに何かできることを見つけたり、がんばっている人を応援したりしたい。